保健師

保健師

医療・保健・福祉・介護

どんな仕事?

いろいろな地域で、住民の健康管理や保健指導をするのが保健師の仕事です。沖縄の場合、県や市町村に所属する「地域の保健師」と、企業を対象に活躍する「産業保健師」に大きく分けられます。
 市町村の保健師は、住民検診や乳幼児健診の企画・実施が主な業務ですが、住民を集めて行う健康教室や、戸別訪問しての聞き取り調査、指導、健診データの取りまとめなども行います。就業する場所は異なっても、たくさんの人の健康維持・増進を支える「健康」と「保健」のスペシャリストといえます。

なるには?

 看護系大学や大学の看護科などの専門課程を修了し、国家資格試験に合格して免許を取得する必要があります。県内では、琉球大学の保健学科と県立看護大学に専門課程があります。県や市町村に就業するには、さらに公務員採用試験にも合格しなければなりません。

収入は?

県・市町村で勤務する場合は、公務員の給与に準じます。民間では、企業によって異なります。

休みや勤務時間は?

 県・市町村は公務員の勤務時間と、企業は就業時間と同じです。

ひとこと

 女性がほとんどだった保健師ですが、近年は男性の進出が増えているそうです。また、年度によって保健行政の軸になるテーマを「母子医療」や「老人福祉」などに据えて行う場合が多いそうです。
復帰前の沖縄では保健師(婦)はなく「公衆衛生看護婦」という看護資格がそれに相当していました。公衆衛生看護婦は、離島や医師のいない僻地に駐在し、地域の感染症対策や保健指導などにあたりました。駐在制度は1997年までありましたが、現在は廃止されています。
復帰前の沖縄では保健師(婦)はなく「公衆衛生看護婦」という看護資格がそれに相当していました。公衆衛生看護婦は、離島や医師のいない僻地に駐在し、地域の感染症対策や保健指導などにあたりました。駐在制度は1997年までありましたが、現在は廃止されています。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

医療その他
平均賃金 正契/月給181,965円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

保健師、助産師、看護師
求人平均賃金 222,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。