沖縄の代表的な農作物・さとうきびを栽培する仕事です。収穫されたさとうきびは主に製糖工場へ運搬され、黒糖や白糖などに加工されます。植え付けは春植(二月~五月)と夏植(六月~八月)が主流。地域や土壌によっても適した植え付け時期は異なります。本島南部、中北部では春植、離島や痩せた土地は夏植中心です。二月に植え付けた場合、2週間後に施肥、培土(根元に土を盛ること)などを行います。植え付け後1、2カ月くらいの生育初期は雑草除去(除草)作業が重要です。五月になるともう一度追肥と培土(一度目は平均培土、二度目は高培土といいます。培土はより根を張らせ、風による横倒れを防止するためのものです)。六月の中旬から剥葉(枯葉取りのこと。病害虫の発生防止のため年3、4回行います)が始まります。収穫時期は十二月~三月。中南部はほかの作物との兼業が多く、離島は専業が多くみられます。収穫作業以外は機械化も進んでいますが、農家自身が設備購入をする場合はまれで、機械設備の整ったJAなどの団体に作業を委託する場合が多いようです。
特に必要な資格・免許はありません。高校や大学などで農学を学んでおくと有利。農地は親や親族などから引き継ぐことが一般的で、それ以外では借地が多いようです。
製糖工場へ出荷する場合1トン当たり2万400円位。
農地の規模や栽培サイクルなどによって大きく異なります。少しずつ時期をずらした栽培サイクルにすれば、さとうきびの生長段階の差で作業量のバラつきは出にくいでしょう。労働時間は9時~18時までを目安にするのが一般的です。
収穫後、根株を残してそのまま発芽させることを株出しといいます。植え付けが省けるのが利点。普通2、3年続けます。
上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。
飼育員・農業
平均賃金 正契/月給171,223円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】
農林漁業の職業
求人平均賃金 198,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】
※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。
※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。
※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。