果樹栽培者

果樹栽培者

自然・動植物

どんな仕事?

 露地やビニールハウスなどで、さまざまな果物を生産する仕事。
 果物にはいろいろな種類があり、それぞれに栽培方法が異なります。主な仕事は、授粉・摘果などの結実管理、保護のための袋掛け、収穫、出荷のほか、病害虫防除や土壌管理、施肥、整枝・剪定(せんてい)、ハウスや機械などの保守点検、修理などがあります。
 自然が相手の仕事なので、大雨や干ばつ、台風などの影響を直接受けやすく、その対策も講じなくてはいけません。ある程度の機械化が進んでいても、随所に手作業が必要で、体力を要します。

なるには?

 学歴や資格は特に問われませんが、果樹の専門知識が必要なため、大学や高校で果樹園芸を学んでいると有利です。
 農地は、家業を継ぐか、親戚の畑を使わせてもらったり、遊休地を借りたりすることが多いようです。

収入は?

 栽培する果樹によって差があります。ブランド性のあるものは収益が大きいといわれますが、農地の規模や経営能力、品質のよい果物を作る技術などによって違ってきます。また、台風による被害などがあれば、その年の収入に大きく影響します。

休みや勤務時間は?

 果樹栽培者の多くは家族経営。常に栽培管理が必要になるため、労働時間や休みは一定していませんが、一日約8、9時間労働で、週1回程度の休日を設けている所が多いようです。

ひとこと

 収穫した果実は、農協などに出荷したり、直接、路上販売をしたりしますが、最近では、果物狩りや、インターネットで販売する果樹農家も増加。販路拡大が収益の大きな鍵を握っています。
 沖縄ならではの果実には、マンゴーやパッションフルーツ、ドラゴンフルーツ、アセロラなどがあります。最近は、若い人や本土から移住した人が携わることも多いようです。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

飼育員・農業
平均賃金 正契/月給171,223円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

農林漁業の職業
求人平均賃金 198,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。