観光で訪れる旅行客に観光地の案内や説明、沖縄の歴史などを紹介し、より旅を楽しんでもらうための仕事です。三線の演奏や民謡、カチャーシー、即席ウチナーグチ教室、カラオケやゲームなど、さまざまなレクリエーションや娯楽で旅行客同士の仲を深め、場の雰囲気を盛り上げる役割もあります。
出勤するとまず点呼で当日の業務内容などを確認。そしてバスの点検です。それが済めば運転手と打ち合わせをしながら空港まで旅行客を出迎えに行きます。到着を確認し、全員バスに乗り込んだらツアーの始まりです。修学旅行の場合、パインジャムづくりやさとうきびの収穫・黒糖づくりなど体験学習、平和学習に重点を置いたガイド。一般ツアーの場合はさまざまな地域・年齢層の初対面同士が集まることから、ツアーの一体感やコミュニケーションを重点に置いたガイドなど。それぞれに合わせてガイド方法は変わります。
特に必要な学歴や資格はありません。バス会社に就職後は半年間の研修が設けられ、まずはシナリオに沿った案内の暗記と観光名所の知識習得。一通り沖縄の観光名所を案内できるようになるには3年かかるといわれます。明るく、周りを元気にする人が向いているかもしれません。立ちっぱなしという仕事の性質上、体力も要求されます。
新卒の初任給だと月給14万5000円位。それから社会保険などが差し引かれます。
基本的に休みは週1日。シーズンによって多少変わります。夏はパーソナル型の観光客が多く閑散期で、バスツアーの繁忙期は秋から冬（3月ごろ）です。
ガイドの質は雑学知識の幅の広さと深さが鍵。何ごとにも興味を持って学び、それを伝えることが話に深みを持たせます。そんな案内が旅の楽しみを膨らませるのです。
上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時（2008年）の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。
ツアーコンダクター
平均賃金 正契/月給154,883円
【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】
※『平均賃金（沖縄の平均賃金本 2020）』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌（抜粋）合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。
※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。