鈑(板)金塗装工(自動車)

鈑(板)金塗装工(自動車)

物流・運輸・交通

どんな仕事?

 主に車の車体の損傷を直し、塗装して元の形に戻す仕事です。損傷は事故で破損した大きなものから小さな擦り傷まであるので、作業の工程や時間、難易度もさまざまで、作業者の経験が重要になります。
 まず損傷の程度から工程を決め、損傷部分の関連パーツを外します。損傷部分を「電着引き出し鈑金」、もしくは、「たたき出し鈑金」、「ハンマリング」で形成します。そこへパテ(補修材)を塗り、研磨機器やサンディングペーパーで磨き、下地を塗装し、さらに研磨します。パテ塗りと研磨を何度も繰り返しながら微調整していきます。
 次に計量調色で色を作り、微調整しながら色を合わせていきます。乾燥後は磨いて整えます。最後は、さび止めをして外したパーツを取り付け、洗車・最終確認を行います。鈑金・塗装は時間のかかる作業ですが、分担によって効率や技能を向上させることができます。

なるには?

 資格については、鈑金工は車体整備士、シャーシ整備士、打ち出し鈑金技能士、塗装工は金属塗装技能士、塗料調色技能士などあり、 各資格取得には実務経験が必要です。また、自動車整備士の資格を得ることで仕事に就きやすくなります。

収入は?

 年齢や経験により異なります。経験がない新規採用者に関しては、最低賃金法で定められた最低賃金での支給となるようです。

休みや勤務時間は?

 各企業や店舗により異なりますが、勤務時間は、9時~18時ごろが一般的です。休日は日曜・祝日・旧盆や正月などの場合が多いようです。

ひとこと

 販売業者や異業種からの業界参入などがある中、技術の向上、細やかなサービスでのアピールが必要とされてきます。溶剤を扱うため、今後は、環境対策への取り組みも不可欠です。

上記記事は沖縄仕事図鑑を発刊した当時(2008年)の内容を参考にしております。収入や資格、なるための条件、勤務体系などが記載と変わっている場合がございます。※賃金などは下記の参考賃金データもご参考ください。

参考賃金データ(沖縄県)

鈑金工・看板製作
塗装工

鈑金工・看板製作 平均賃金 正契/月給180,161円 アパ/時給870円
塗装工平均賃金 正契/月給192,404円 アパ/時給800円

【沖縄の平均賃金本 2020<2020年出版>より】

板金工
所定内給与額 (男女計)242,200円
【賃金センサス(厚生労働省賃金構造基本統計調査)<2019年・沖縄県>より】

金属材料製造、金属加工、金属溶接・溶断の職業
求人平均賃金 207,000円(常用フルタイムのみ)
【那覇公共職業安定所 業務日報<令和2年3月>より】

※『平均賃金(沖縄の平均賃金本 2020)』について
沖縄県で発行された代表的求人誌3誌(抜粋)合計15冊に掲載された職種の給与の平均額になります。残業代・諸手当は含まれていません。
冒険王株式会社より発行。

※『所定内給与額(賃金センサス)』について
労働契約等であらかじめ定められている支給条件によって支給された現金給与額のうち、残業手当などの超過労働給与額を差し引いた額をいい、所得税等を控除する前の額をいう。※月額表示となります。
臨時労働者(日々又は勤務期間が1か月未満)は調査対象外。
百円未満は切捨て表示となります。

※『求人平均賃金(那覇公共職業安定所 業務日報)』について
雇用契約において雇用期間の定めがないか又は4か月以上の雇用期間が定められた求人が対象。※月額表示となります。
千円未満は切捨て表示となります。

※数値は公的な調査データに基づいたもので、あくまで目安であり、実際と異なる場合もあります。