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出版業界にはどんな仕事がある?特徴や年収を紹介

更新日:2020/05/21

現在就活をしている学生や転職先を探している方の中には、出版社などの出版業界への就職を希望している方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、出版業界の職種や仕事内容、年収などについて詳しく見ていきます。

職種の紹介

出版業界といえば、まず最初に思い浮かぶのが編集者です。その他にも営業職や、出版社と書店のつなぎ役である出版取次などさまざまな職種があります。また電子書籍の普及に伴い、デジタル推進を主な業務としている部門もあります。

それぞれの仕事内容

編集者

編集者とは、文字通り書籍や雑誌、マンガなどの編集を担当する人のことを指して言います。

編集者はまず企画会議を行い、企画が採用されたら今度は記事作成を行います。記事の構成やレイアウトを考え、編集者自らが、またはライターに執筆を依頼して記事を完成させます。書籍の場合は作家や専門家などに依頼し、執筆を行ってもらいます。

原稿が完成したら、誤字脱字がないかなどをチェックします。もし記事の納品が遅れている場合は、作家やライターに催促するのも編集者の大事な仕事のひとつとなっており、コミュニケーション能力も必要不可欠となっています。書籍や雑誌によってはインタビューや写真撮影なども必要となるため、取材交渉や場所の確保、インタビュー内容の準備なども行います。
全て中身が完成したら印刷所に製本を依頼し、やっと一冊の雑誌や本が完成します。

編集者はもちろん語彙力が必要となりますが、それだけではなく時代の流れや流行に敏感であることもとても重要です。流行っているファッションや話題の人物、注目を浴びている新しいビジネスなどの情報をいち早くキャッチすることは、本の発行部数や売上にも大きく関わってきます。
また編集者の中には、出版社に所属する社員だけでなく、出版社から依頼される編集プロダクションに在籍する人や、フリーランスで仕事をする人もいます。

営業職

出版業界における営業職は、大きくわけて広告営業と書店営業の2種類があります。

広告営業は、主に雑誌に載せる広告主を探すことが仕事となっています。担当者は企業や広告会社などに足を運び、スポンサーになってくれるよう交渉します。そして契約が成立すれば、その雑誌にスポンサーの広告が掲載されます。
つまりスポンサーが増えれば増えるほど会社の利益につながるため、広告営業は出版業界において非常に重要な仕事であると言えるでしょう。

一方書店営業は、主に書店や取次店をめぐり、自社の出版物を少しでも多く発注してもらえるよう交渉することが仕事となっています。また、面の確保と呼ばれている、本の表紙が見える平台などに本を置いてもらうよう交渉をすることも、書店営業の大事な仕事のひとつであると言えるでしょう。

さらに書店への新刊の情報提供や事前受注、自社商品の在庫チェックや欠本の補充、POPを利用してなど、書店だけではなかなか手が回らない部分をフォローします。また、本の売上を伸ばすために、著者によるサイン会やトークショーなどのイベントを企画したり、特設コーナーを開設してもらえるよう企画。交渉したりすることもあります。

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出版取次

出版取次は、出版社が発行した本を書店に送り届けるのが主な役割となっています。 また出版社からの仕入や書店に送る本の量を決める配本、そして書店を回り売り上げを伸ばすための提案を行うことも、出版取次の重要な役割です。

デジタル推進

出版社にとって、電子書籍などの普及によりメディアのデジタル化は避けては通れない大きな課題です。デジタル推進の担当者は、既存のメディアのデジタル化を推進するとともに、デジタルメディアの分野でどのように利益を上げていくか、また紙のメディアと共存するためにどうすればよいか考え、企画化するなどの重要な役割を担っています。

年収はどれくらい?

大手出版社の場合は、正社員の初任給は平均約26万円、平均年収はだいたい1,300万円以上であると言われています。

しかし中小出版社を含めた出版社全般の平均年収を見てみると、約550万円〜600万円に留まっており、出版業界における企業格差がうかがえます。

ただそんな中でも、医学系出版社の場合は平均年収が1,200万円台と言われていて、中小出版社の中でも年収が高い会社もあります。

出版業界への転職は難しい?

電子書籍の市場拡大に伴い書店や出版社の数が減少傾向にある現在、各出版社では生き残りをかけて、ITやエンターテイメントなどタッグを組み新たな分野の開拓に力を入れています。そんな中、たとえ出版業界未経験者であっても、これまで他業種で培ったスキルや知識を活かせるのであれば、出版社に応募してみる価値はあるかもしれません。

実際出版業界は中途採用も多く、例えば編集者を目指している場合では、いくつかの編集プロダクションを経て出版社に就職するケースもあります。ただ、出版社に就職を希望する場合には、語彙力やコミュニケーション能力はもちろん、最新の流行や情報について常にアンテナを張り巡らしておかなければなりません。

また出版業界を目指す方の中には本が好きという方も多いと思われますが、正直それだけでは出版業界への就職は難しいでしょう。

出版業界に就職し本を売る、または作る立場となれば、世の中のあらゆる方面に精通し、就職を希望する出版社やライバル出版社の書籍や雑誌などを徹底的に研究しておくことも大切です。また、就職を希望する出版社が、今後成長が見込める企業であるかどうかを見極めることも重要となります。

まとめ

今回は出版社や、そこに関わる出版業界の職種や仕事内容などを中心に見てきました。電子書籍の台頭による書店や出版社の減少など、出版業界への就職は厳しい面もあります。

厳しいとはいえ、他の媒体には無い魅力や特性を生かす、コンテンツを様々な分野に応用するなど、今後成長できる可能性を見極めて試行錯誤することが出来るのは魅力的ともいえます。

出版業界で働きたいという場合は、今後成長できる分野をしっかり見極めて就職に臨むと良いでしょう。

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