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保健師ってどんな仕事?仕事内容や資格について紹介

更新日:2019/10/14

保健師というと、保健所で働いているイメージが強いですが、実はさまざまなところで活躍していることをご存知でしょうか。人々の心と体の健康をサポートするという根底の仕事は同じですが、勤務先によって細かな業務内容はもちろん、相手にする方も違ってきます。では具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。

保健師の仕事内容

保健師は大きく行政保健師・産業保健師・病院保健師・学校保健師の4つに分かれています。ではそれぞれの仕事内容を見ていきましょう。

行政保健師

保健師として広く知られているのが行政保健師です。都道府県、政令指定都市、中核都市などに設置されている保健所や市区町村に設置されている保健センターに勤務し、住民の健康サポートするのが仕事です。
具体的には、保険指導、障がい者・難病患者・エイズ患者などに対しての支援、新型インフルエンザといった感染症への対策、虐待・DV・うつ病・依存症などの相談などです。

産業保健師

行政保健師の次に多いと言われている産業保健師は、企業に勤務し、そこで働く社員の健康をサポートするのが仕事です。特に設置が義務付けられているわけではないので、すべての企業にいるわけではありませんが、近年うつ病や過労が問題になっていることから社員の心の状態をチェックする産業保健師がいる企業は増えています。社員のメンタルヘルスケア以外にも健康診断の実施と結果の確認、ストレスチェックの実施、ケガや病気への対応、職場の視察、カウンセリングなどを行います。

病院保健師

病院保健師は、病院に入院している患者様やその家族だけでなく、病院に勤務している医師や看護師の健康までサポートします。
行政保健士や産業保健士に比べると少ないですが、最近では予防医療に取り組む病院が増えてきていることから、大きな病院を中心に病院保健士設置するところが多くなっています。
そんな病院保健士の仕事には、健康診断の受診者の対応、病気予防のための指導、予防接種のサポート、院内感染に対する危機管理、精神病患者への生活指導などがあります。

学校保健師

学校保健師は、(一部の私立の)小学校・中学校・高校や大学、専門学校などに通う生徒や教職員の健康管理を行うのが仕事になります。主な仕事内容は病気やケガに対しての応急処置、風邪が流行する季節には手洗い・うがいを呼びかけるなど病気を予防するための取り組み、生徒や教職員のメンタルヘルスケアです。

※学校保健師と擁護教諭の違い
学校保健師も養護教諭も学校に設置された保健室で基本的に勤務を行います。そのため、同じ職業だと思っている人もいるかもしれませんが、それぞれ必要とされる資格が違います。保健師については後ほど説明しますが、養護教諭は養護教諭一種免許もしくは二種免許を取得する必要があるのです。さらに、養護教諭は公立の学校に設置が義務づけられています。そのため、保健師は私立学校や大学で働いていることが多いのです。

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保健師になるためには

保健師として働くためには2つの資格が必要です。一つは保健師免許です。もう一つは看護師免許です。保健師免許だけ取得していても、保健師になることはできないのです。
どちらの資格も年に1回行われる国家試験を受験し、合格する必要があります。それぞれの受験資格・試験の内容については以下の通りです。

保健師資格について

受験資格
看護師養成施設を卒業し、さらに文部科学大臣または都道府県知事が指定した学校において、1年以上保健師になるために必要な学科を修めた方
保健師・看護師統合カリキュラムの看護学校で4年間勉強し、卒業した方
試験の内容
公衆衛生看護学、疫学、保険統計学及び保健医療福祉行政論

看護師資格について

受験資格
4年制の看護大学を卒業した方
看護系の短期大学や専門大学で3年以上勉強し、卒業した方
准看護師として働き、指定の学校に通って卒業した方
試験の内容
人体の構造と機能、疾病の成り立ちと回復の促進、健康支援と社会保障制度、基礎看護学、成人看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学、精神看護学、在宅看護論及び看護の統合と実践

看護師の合格率が9割、保健師の合格率が8~9割となっています。どちらも高い割合であることから、一見すると難易度が低いのでは?と思うかもしれませんが、実は国家資格を受けるまでが大変とされています。専門的な教育を受けるだけでなく、それに対してのレポート、実習、試験などがあり、しっかりと知識を身に着けていないと卒業することすらできません。むしろそれだけ努力した人たちが受ける試験だからこそ、これだけの高い合格率になるのです。

まとめ

資格取得までの道のりは厳しく、過去10年の受験者数の推移を見ると、ここ3年はかなり受験者数が少なくなっています。
しかし、高齢化が進み、要介護状態になることを予防する意味でも保健師のニーズは今後増えることが予想されています。また、生活習慣病が増加していることから、予防医療への注目が集まっているので、やはり保健師が必要とされる場は多いのではないかと思います。
保健師は医療の中でも体に関する健康だけでなく、心の健康も考えていく仕事なので、そこに関心があったり、やりがいを感じられる人は特に向いている仕事と言えます。

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