主婦でも職業訓練は受けられる?メリットやデメリットを解説します!

「出産や育児をきっかけに仕事を辞めたけど、子供も手がかからなくなったのでまた働きたい」こんな風に考えている主婦の方も多いのではないでしょうか。そんな方には、ハローワークの職業訓練を受けることをおすすめします。
そこで今回は、職業訓練のメリットやデメリット、また職業訓練受講給付金などについて詳しく見ていきたいと思います。
職業訓練とは?
ハローワークで行われている職業訓練とは、正式名称を公共職業訓練と言い、国や都道府県が主体となり、転職や再就職に役立つ技術や知識を身に付ける場を提供してくれる制度です。
職業訓練を受講している方の70%以上は女性であり、主婦をはじめ幅広い年代の女性にとって非常に有効な制度であると言えます。
ハロートレーニングという愛称が付いている職業訓練では、事務やプログラミング、美容や介護など幅広い分野の中から自分の好きな訓練を選択することができ、それに関する知識やスキルを身につけることができます。
職業訓練には、失業保険を受給している方を対象とする公共職業訓練と、失業保険を受給できない方が対象の求職者支援訓練の2種類があります。またこれらの訓練を受講料無料で受けられる点が、職業訓練の最大の魅力であると言えるでしょう。教材費や材料費、受験料や交通費といった経費は自己負担となりますが、それでもかなりお得な制度であると言えます。
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主婦でも職業訓練は受けられる?
前述したように、公共職業訓練は失業保険を受給している方が、求職者支援訓練は雇用保険を受給できない方が対象となっています。つまり現在は働いていない方でも、仕事に就くために求職者支援訓練に申し込むことができます。ですから育児などで長く仕事を離れていた主婦の方も、職業訓練を受けることが可能となっています。
職業訓練のコースは?
コースの内容は事務系の他にも、IT系や建設・製造、塗装やファッション、介護など多岐にわたります。またフラワーアレンジメントや住宅リフォーム、ウェブ設計や3D-CADなどパソコン関連のコースもあります。
職業訓練の訓練期間は?
訓練期間はコースにより異なりますが、基本的には2〜6ヶ月、長いものでは1〜2年間の訓練もあります。また、まだ子供が小さいという主婦ために1日4時間という短時間の訓練コースもあり、さらは求職者支援訓練の中には無料の託児サービスを行っているコースもありますので、ハローワークに一度確認してみましょう。
職業訓練を受けるメリット
受講料が無料
テキスト代などは自己負担になりますが、受講料が無料であるのがやはり最大のメリットであると言えるでしょう。
訓練期間中も基本手当を受けることが可能
失業保険受給資格者は、訓練期間中でも失業保険の基本手当を受け取ることがあります。 ただし受給するためにはまざまな条件があるため、自分が対象であるかどうかを、あらかじめきちんと確認しましょう。
国家資格取得・実地試験の免除がある
コースにより異なりますが、ある一定の条件を満たせば、試験を免除されることもあります。もちろん卒業後に資格を取得する場合でも、実地試験免除を受けることができるコースもあるので、早期就職を目指す方にとっては特にメリットであると言えるでしょう。
学割が適用されるコースも
半年以上のコースの場合、学割が適用される場合もあります。ただし公共交通機関によっては対象外となるケースもあるため、事前の確認が必要です。
デメリットはある?
訓練期間中はアルバイトなどは可能なものの、その分だけ離職期間が長くなることに代わりはないため、すぐに働いて収入を得たいという方はデメリットと感じるかもしれません。
職業訓練受講給付金とは?
職業訓練受講給付金とは、雇用保険が受給できなくても職業訓練を受けて求職できるよう、受講期間中に経済的に支援をしてくれる制度です。内容は職業訓練受講手当として月額10万円が、また通所手当として交通費がともに支給されます。
職業訓練期間中は働ける?
職業訓練の期間中でも、アルバイトなどをして少しでも収入を得たいという方も多いでしょう。求職者支援訓練の場合、職業訓練の受講に支障がなければアルバイトやパートで働いても特に問題はありません。ただし、週所定労働時間が20時間以上の方は、求職者支援訓練の対象外となってしまうため注意が必要です。
また都道府県によっては訓練中のアルバイトを禁止しているところもあるため、事前にハローワークに確認しておくのがよいでしょう。
主婦が受けたい職業訓練は?
主婦の早期就職のためにおすすめの職業訓練が、介護福祉や介護サービス関係の職業訓練コースです。これは介護施設の職員またはホームヘルパーになるためのコースであり、介護に関する基礎的な知識を学び、また実習により実践的な技能を身に付けることができます。
職業訓練の全過程を修了すると、国家資格である介護職員初任者研修の資格を取得することができます。この資格を取得すれば、老人福祉施設や老人保険施設などへの就職が可能となります。
この資格を自分で取ろうとすると、7万円~15万円ほどもかかってしまいます。しかし職業訓練を受ければ無料で取ることができるため、主婦など女性に特におすすめのコースとなっています。
まとめ
これから再就職を考えている主婦にとって、職業訓練は早期就職に有利になるスキルを身につけることができるため、かなりお得であると言えるでしょう。
さらに求職者受講給付金を受けることができれば、メリットも多いですよね。ハローワークに相談するなどして、ぜひこの訓練を受けることを前向きに検討してみてくださいね。