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常識を超えたところに感動はある。

「えっ、そうなんですか……」
「それでやっていけるんですか……」
「そんなことできるんですか……」

これは、私がこれまでに何度も出会ってきた驚きの言葉です。

予想を裏切る。
予想を超える。
そして最後には、なるほどと納得させられる。

そのような仕事やサービスは、どのようにして生まれているのか。
最近、あらためて考える出来事がありました。

私の常識を覆してくれた会社

これまでブログで取り上げてきた会社さんにも、私の常識を覆すような会社がありました。

未来工業さんは、年間休日140日、報連相禁止、命令しない、教育しない、強制しないという経営で知られています。
それでいて、高い利益を出し続けてきた会社です。
初めて山田昭男さんの講話を聴いたときは、頭も心も強く揺さぶられました。

久遠チョコレートさんjwarm.net/blog/archives/22もそうです。
障がいのある方の働き方を一人ひとりに合わせてつくり出しながら、商品力やブランド力も高めている。
福祉の枠にとどまらず、しっかりとビジネスとして成り立たせているところに、大きな驚きがありました。

原田左官工業所さんjwarm.net/blog/archives/607は、若い人が定着しにくいと言われる職人の世界で、未経験者や女性が育つ仕組みをつくっています。
見て覚えろではなく、モデリングという手法を取り入れ、会社全体で見習いを育て、成長を祝う仕組みがある。
人が育つことが、そのまま会社の力になっています。

sweetさんjwarm.net/blog/archives/789は、理美容業界でありながら、土日祝日休み、17時閉店など、働く人の暮らしを第一に考えた経営をされています。
さらに、一人ひとりの採算も見えるようにして、自分の働きと稼ぎがわかる仕組みをつくっている。
働きやすさと経営を、きちんと両立させているところに驚かされました。

難しいことに、あえて向き合う

いずれの会社にも共通しているのは、私の中にあった常識を超えていることです。

「普通は難しい」
「採算が合わない」
「そこまで手間はかけられない」
「戦力化は難しい」

そう思われがちなことに、あえて向き合い、工夫し、試行錯誤しながら、事業として成り立たせている。
そこに、感動が生まれているのだと思います。

ブレークスルーはどこからくるのか

数日前の夜、帰宅途中のことです。

一台のトラックに明かりが点いていました。
何だろうと思いながら通り過ぎると、そこには、

「修理」
「販売」
「営業中」

といった貼り紙が見えました。

一度は通り過ぎたのですが、どうにも気になって戻ってみました。

すると、向かいにある携帯ショップが店舗改装中で、その間はこのトラックで営業しているとのことでした。

驚きました。

私は、店舗を改装している間は、店を閉めるのは仕方がないことだと思っていました。
しかし、そのお店は違いました。
改装中でも、お客様に対応できるように、トラックを使って営業していたのです。

夜のトラックで営業する店長さん

そのトラックの中にいた店長の山口さんは、夜遅い時間にもかかわらず、笑顔でいきいきと話してくれました

「今度、夏祭りのようなこともやります」

そんな話までしてくれました。

さらに、向かいの改装中の店舗にも明かりが点いていました。
まだ工事をしているようでした。

話を聞くと、工事の職人さんに交じって、社員の方も内装工事を手伝っているとのことでした。
これまでも、自分たちで改装をしてきたそうです。

その話を、山口店長さんは屈託のない笑顔で話してくれました。

その姿を見ながら、私は考えていました。
このやる気は、どこから出てくるのだろう。
なぜ、ここまでできるのだろう。

常識を超える力は「本気」から生まれる

色々考えた結果、出てきた言葉がありました。

それは、「本気」ということです。

そうだ。
この店長さんも、これまで私の目を開かせてくれた経営者の方々も、本気度が違うのだと思いました。

常識の概念を突き破るのは、本気の行動なのかもしれません

最近読んだ本に、豊臣秀吉の草履取りの話が書かれていました。
雪の中、織田信長の草履を自分の身体で温めていたという有名な逸話です。

その話は、秀吉の頭の良さとして語られることもあります。
しかし、その本では、本気でやることの大切さとして紹介されていました。

草履取りを、本気でやる。
目の前の役割を、ただの雑用にしない。
目の前の役割を本気でやることが、次の道を開いていく。 そういう話として、私は受け取りました。

あと一歩、踏み込んでみる

確かに、電話でも、訪問でも、接客でも、同じかもしれません。

どこまで本気で行えているか。
このくらいでいいのではないかと、自分で線を引いていないか。
本気の人たちは、その線を越えていくのだと思います。

通常はやらないこと。
無理だと思われること。
面倒だと思われること。

そこに、あと一歩踏み込んでいく。

そのような生き方をしている人たち、会社が、人の心を動かす仕事をしているのではないかと思いました。

一歩前へ。
あと一歩、踏み込んでみる。

その積み重ねが、常識を超える仕事につながるのかもしれません。

営業中のトラック
トラックで営業している「イケモバ」那覇店の店長 山口さん