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親と子の自立 ― 親の役割と気持ちの持ち方 ―

前々回のブログで、「仕事の自覚は25歳くらいから?」を書きました。
https://www.jwarm.net/blog/archives/411

若年者雇用の統計を見ると、25歳未満の働く理由は「自分の学費や娯楽費を稼ぐため」が多く、25歳以上になると「主たる稼ぎ手として生活を維持するため」が、年齢を重ねるごとに高くなっていく、という内容でした。

今回はデータというより、親子関係と自立について考えてみたいと思います。

親と同居するという安心

25歳未満、いや30歳未満でも、親と同居する若者は多くいます。

親と同居すると、経済的に助かることはもちろん、掃除・洗濯・家事全般の面でも助かることが多いでしょう。

子どものころから当たり前だった家族との生活。

しかし気づくと、20代中盤から30代になっている、ということもあります。

晩婚化が進み、シングルを選択する人も増えるなか、ますます同居している人も多くなっていくのではないでしょうか。

前回も書きましたが、親と同居していると、たいていは安心感があります。

経済的な面もありますが、防犯の意味でも、身近に頼れる誰かがいてくれるのは心強いものです。

20代という「力を蓄える」時期

そして、その安定した生活の中で、仕事の基礎体力を養うことも大切な時期だといえます。

20代は、仕事だけではなく、社会人としても未熟な時期です。

日常生活を安定させながら、社会人生活に慣れていくことが大切なのでしょう。

またこの時期は、遊び盛りでもあります。

新しい情報も次々に入ってきますし、いろいろ楽しく遊ぶことが、社会人としての充実につながっていくものだと思います。

ただ、これもなかなか簡単なことではありません。

そうしたバランスをとりながら、仕事人としても成長していく時期なのだと感じます。

そう考えると、仕事や社会に慣れてくるまでは実家で生活し、安定してから一人暮らしを始める、という選択もあるでしょう(逆に、一人暮らしをするからこそ、しっかりするという考え方もありますが……)。

転職についても、親元にいる時の方が動きやすい面があります。家賃や食費の心配が少なくなるからです。

一方で、逆から考えると、離職を思いとどまる踏ん張りがきかなくなる可能性もあります。

初めての仕事では、誰でもつまずいたり戸惑ったりするものです。

そうしたときに、話し合いながら成長していける居場所があると、安心感も生まれ、なんとか仕事を続けていけることも多いのではないでしょうか。

親の気持ちと、送り出すということ

そのような時期を経て、子ども(若者)が自信をつけ、一人立ち(一人暮らし)を希望してくる時があります。

その時の親の心情とすれば、喜ばしい反面、少し寂しさもあり、複雑な心境になるのではないでしょうか。

親からすれば、自立していくのは本来、喜ばしいことです。いずれ自立して生活していかなければならないのですから。

しかし、いざそう言われると、同居の良さも頭をよぎることもあるでしょう。

結婚して離れていくのは分かるけれど、独身の場合は、一緒に生活している方が経済的でもあり、安心でもあり、なにより家族でいる方がいい、と思う気持ちが出てくる方もいるでしょう。

そんなことを考えて、一人暮らしを思いとどまるように話す親も多いのではないでしょうか。

沖縄という地域性の中で

特に沖縄の場合、地元志向で横型社会として人のつながりも強い

そうした背景もあり、家族の在り方は本土とは多少違うように思います。

よく聞く話として、本土の地方から東京や大阪に就職する場合は、「そこでしっかり頑張りなさい」と送り出しますが、沖縄の場合は、「いつ戻ってくるのか」「何年くらいいるのか」と、帰ってくることを前提に考えることが多いように感じます。

子どもが本土で就職していても、親が「そろそろ沖縄に戻ってこい」と言うなど、やはり近いところで生活してほしいという気持ちが強いのだと思います。

それは親の情として、決して悪いことではありません。

ただ、両方が依存するだけの関係になってしまうと、互いに自立できなくなる場合もあります。

親も子も、互いを思いながら、それぞれが自立してやりとりしている関係が大切なのではないでしょうか。

親の自立が、子の自立を支える

親と子の距離の取り方は、「働き方の自立」ともつながっているように感じます。

安心できる場所で力を蓄える時期と、自分の足で立つ時期。その切り替えを、親も子も一緒に考えていける関係でありたいものです。

そうしたことも含めて、子どもを自立させるには、まず親の自立が大切なのだと思います。「かわいい子には旅をさせよ」という言葉のように、自立を見守りながら親の役割を果たしていくことが必要なのでしょう。

子どもの方が、親よりずっと先のことを考えているケースもあります。

だからこそ、対話を通して互いの未来を築いていくことが、親子それぞれの自立につながっていくのではないでしょうか。

補足

現実的には、親の頑張りが子どもにまったく響いていないケースもあると思います。

親は一生懸命に世話を焼いているのに、子どもはそこに甘えるか、あるいは反発してしまい、自立はどんどん遠のき、親子関係も悪くなってしまう……
そんなこともあります。

それはケースバイケースで、ここでは何とも言えませんが、「ちょこっと情報」で、そのヒントになりそうな本を紹介しています。

よろしければ、そちらも目を通してみてください。