- 2025年12月の労働市場の状況(沖縄県)
- 求人減少の背景にある「AI化」
- 現場で進むAIの置き換え
- これからは「フィジカルAI」の時代へ
- AI時代に「人の仕事」はどう変わるのか
- 採用をお手伝いする私たちとして
このブログは、沖縄労働局が毎月発表する 「労働市場の動き」(2025年12月)をヒントに書いています。
https://jsite.mhlw.go.jp/okinawa-roudoukyoku/content/contents/002546114.pdf
2025年12月の労働市場の状況(沖縄県)
- 有効求人倍率:1.08倍(季節調整値)
- 新規求人倍率:1.82倍(季節調整値)
- 正社員求人倍率:0.81倍(現数値)
2025年12月の状況(就業地別・現数値)
月間有効求人数:28,000人。
前年同月比8.3%減(2,542人減)と、26カ月連続減少。
今回で26カ月連続減少ということで、この流れは当分続きそうです。
今回は「人手不足なのに求人が減る」なぜ? の第3弾として、AI化について少し触れてみたいと思います。
求人減少の背景にある「AI化」
2026年1月30日に発表された沖縄労働局の2025年(1~12月)の集計を踏まえた解説には、
「AIの普及に伴うコールセンターを含む情報通信産業での求人減が全体を引き下げた」
とあります。
情報通信産業だけでも、21.6%(1,433人)減のようです。
この動きは全国でも見られます。
弊社も加盟している(公)全国求人情報協会発表の「求人広告掲載件数等集計結果(2025年12月分)」では、前年同月比マイナス15.7%。
職種別件数上位10のうち、「建設・採掘」がプラス21.4%なのを除き、残り9職種はすべてマイナスです。
その中でも「事務」はマイナス47.8%と、ほぼ半減しています。
◆ ダウンロード
公益社団法人全国求人情報協会 ニュース・リリース 2026.1.23
https://www.zenkyukyo.or.jp/wp/wp-content/uploads/2026/01/202512-2.xlsx
人手不足なのに求人が減る現象について、これまで書いてきました。
最初は「経済の先行きに対する不安」、次に「物価高騰分の価格転嫁への成否」。
そして今回は、「AIの普及による省人化」の影響についてです。
現場で進むAIの置き換え
コールセンターでも、顧客対応の代替としてAI化が急速に進んでいます。
また大型施設や公共案内では、AIアバターが施設案内を行っていますし、テレビやラジオでもAIで作られた音声放送が始まっています。
私が最近聴いたラジオでは、レギュラーアナウンサーがトリノ冬季オリンピックの取材でイタリアに出ている間、代わりにその方の原稿をAIが読んでいました。
それは、そのアナウンサーの音質などを特別に録音して作ったものではなく、普段の番組をAIに読み込ませるだけで再現できるそうです。
原稿はまるで本人が読んでいるかのように聞こえてきます。
声質も息継ぎもそっくりで、東京のスタジオにいる、いつも一緒に番組をやっているタレントも驚いていました。
「原稿を噛まないところは、むしろAIの方が優れているのでは」という笑い話にもなっていました。
このような現象は、さまざまな業界で起きています。
その影響が、今回のコールセンターや事務職の求人減に大きく表れているのだと思います。
コールセンターでも、過度なクレーム対応への対策として、またラジオ放送でも深夜帯や、何度も同じ原稿を読むだけの枠であれば、AIで十分対応可能でしょう。
これからは「フィジカルAI」の時代へ
さらに、これからは「フィジカルAI」が普及してくると言われています。
フィジカルAIとは、AI(脳)がロボットや機械(身体)と融合し、カメラやセンサーを通じて現実世界を認識・学習し、自律的に物理的な行動(操作・作業)を行う技術のことです。
これまで事務作業的な場面で活用されてきたAIが、ロボットのように動き出し、製造、物流、介護現場などで物体を操作したり、障害物を回避して移動したりするようになっていくようです。
AI時代に「人の仕事」はどう変わるのか
人手不足と言われる中でも、賃金高騰、物価高騰、そしてAIの急速な普及という変化の中で、これからどのような仕事が求められ、またどのような仕事が減っていくのか。
AIが普及していく中で、AIにできない「人間の働き方」とは何なのか。
AIをパートナーとしてより良い働き方にするにはどうしたらいいか。
そうしたことも、今後考えていきたいと思います。
採用をお手伝いする私たちとして
ジェイウォームでも、AIをメイト(仲間)として大いに活躍してもらっています。
「採用したいタイプ×AI」も、AIなしではありえませんでした。
現在、採用したいタイプに響く求人広告の作成を、AIをパートナーにして行っています。
https://www.bokeno.com/archives/10114/
AIを活用していく中でも、私たちが大事にしているのは「一次取材・一次原稿」です。
WebやAIがどれだけ普及しても、現地・現場で直接見たり聞いたりすることを、自分たちで行う。
AIの優れた機能を十分に活用するためにも、私たち人間にしかできないことを、きちんとやっていく。
その組み合わせで、より求職者と求人者の双方に有益な情報が作れると考えています。
またこれから、求職中の方が自分の「興味や志向」から、自分に向いている職種がわかるプログラムも、AIを通して開発していく予定です。
リリースの際には、ぜひ試していただけますと幸いです。


