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ミドルとシニアの参加が、社会の厚みをつくる

増えているミドル・シニアの求職者

少子高齢化の流れが止まらないなか、今回は、ミドルとシニアの求職者が増えることを、どのように社会にとってプラスにできるかを考えてみたいと思います。

2025年9月10日の琉球新報に、
「求職者60歳超22%最多」
という見出しがありました。

県内の2024年度の新規求職者のうち、60歳以上の割合が22.5%で最も多かったという内容です。新規求職者の5人に1人以上が60歳以上ということになります。

しかも、その内訳を見ると、
「60~64歳」が9.5%、
「65歳以上」が12.9%とのことでした。

ここで驚くのは、やはり65歳以上の多さです。物価上昇のなかで、年金だけでは生活が難しく、求職に踏み出す人が増えているのではないかと見られています。

この傾向は2023年12月の琉球新報でも取り上げられており、背景には物価高による生活苦があるのでは、と書かれていました。

2026年4月の現在は、さらに物価が上がり、原油価格も上がり、経済の先行きも不透明です。今後もシニア層が仕事を探す流れは続いていくのではないかと思います。

また、北部、宮古、八重山では、60歳以上の割合がさらに高いという話もありました。若年層の島外流出も背景にあるのでしょう。

地域によっては、すでに「若い人を中心に労働力を考える」という前提自体が難しくなってきているのかもしれません。

年齢の見方も変わってきた

ミドルの定義はさまざまだと思いますが、ここでは40代から50代あたりをイメージしてみます。家庭でも職場でも責任を担っている人が多い世代です。

一方で、シニアについても昔の感覚のままでは語れなくなってきています。

戦後すぐには50歳前後だった平均寿命が、いまでは80歳を大きく上回っています。医療の進歩、栄養状態や衛生環境の改善などを背景に、人生そのものが長くなりました。

それにあわせて、国の制度も少しずつ変わってきました。定年制度や雇用確保の考え方も、60歳、65歳、そして今は70歳までの就業機会確保へと広がってきています。

企業側にも変化が出てきている

以前は、企業の側にも、シニア層の採用や雇用継続にどこか消極的な空気があったように思います。

ですが昨今では、少子化や人口減少の流れのなかで、シニア採用に前向きな企業も増えてきている感じがします。

2026年3月27日にグッジョブセンターおきなわで開催された、60歳以上を対象とした「おしごと説明会&個別相談会」では、定員80人を上回る約100人が参加し、介護や外食、警備など13社の話を熱心に聞いていたとの報道もありました。

この様子を見ると、求職者の側にも働く意欲があり、企業の側にも受け入れようという動きが出てきていることが感じられます

働きやすい職場づくりも大切になる

つい先日、NHKのニュースで「エイジフレンドリー」な職場の紹介をしていました。

最初は「何だろう」と思って見ていたのですが、加齢に伴う身体機能の変化に配慮し、高齢者でも安全かつ安心して働き続けられる職場環境をつくる、という考え方でした。

転倒や腰痛を防ぐ工夫をしたり、無理のない作業環境を整えたりする。

そうした取り組みは、高齢者のためだけの話ではなく、働く人みんなにとって大事なことだと紹介されていました。

ただ、思うに理念として良くても、そのしわ寄せが他の人に偏ってしまっては長続きしません。

誰かに無理を寄せるのではなく、全体として働きやすくなる形にすることが大切だと思います。

理想だけでは進まない現実もある

一方で現実を見れば、物価高やコスト増のなかで、そこまで余裕を持てない企業も多いと思います。

理想としては分かっていても、賃金向上、物価上昇への対応が重なり、働く環境の改善まで一度に考えるのは難しい。

中小企業にとってはかなり厳しい局面だと思います。

それでも、こういう時代だからこそ、働く側と雇う側が力を合わせていかないと、いいサービスも、いい職場も成り立たなくなっていくのではないでしょうか。

もちろん、シニア層に負担の大きい仕事ばかりを任せればよい、という話ではありません。

そうではなく、それぞれの年齢や特性、経験を生かした働き方を考えることが大切だと思います。

経験は、職場の層を厚くする

ミドルとシニアの方には、これまで積み重ねてきた経験やノウハウがあります。

現場感覚、対人対応、仕事の段取り、職場での気配り。そういうものは簡単に数字では表せませんが、職場にとってはとても大きな力です。

また、それを次の世代に伝えていくことにも意味があります。

ただ働くだけでなく、教えること、支えること、背中を見せること。そうした役割まで含めて考えると、ミドルとシニアの参加は、職場の層を厚くしてくれるものだと思います。

そしてもう一つは、新しいことに挑戦していく姿そのものです。

年齢を重ねても「まだやってみよう」と動く人の姿は、周りの人の気持ちも前向きにしてくれます。

ミドルとシニアの参加が増えることは、単に高齢化社会の結果ではなく、社会の厚みが増していくことでもあります。

働ける人が、それぞれの持ち味を生かして関われる場が増える。それは、これからの地域社会にとって、とても大事なことではないでしょうか。

ジェイウォームの取り組み

ジェイウォームでは、2026年2月に、沖縄初のミドルとシニアに特化した求人サイト
「沖縄のミドルとシニアのしごと」
をリリースしました。

沖縄の労働力人口も、すでに45歳以上が多くなっています。15~44歳が377千人で47%、45歳以上が426千人で53%

労働力人口の構成そのものが、すでに変わってきているわけです。

ハローワークに来る新規求職者の登録割合も、ほぼ同じ流れにあります。これから少子化が進めば、45歳以上の割合はさらに高まっていくでしょう。

そのような方々の仕事探しの一つとして企画したのが、このサイトです。

仕事の探し方も、できるだけ簡単な3ステップにしました。

「かんたんスマホ」のように、シニアの方でもスマホでできるだけ見やすく、分かりやすく仕事を探せるようにしたいと考えたからです。

また、40代からの転職者インタビューも掲載しています。

今後は、年齢や経験を前向きに生かせる「エイジフレンドリー」な職場紹介のようなものも、少しずつできればと思っています。

ぜひ一度、サイトもご覧ください。

沖縄のミドルとシニアのしごと
https://www.jwarm.net/middle-senior/