工場の夜勤は交代制？シフトのタイプや特徴を紹介します
自動車製造工場や食品製造工場などモノづくりにかかわることのできる工場での仕事。24時間稼働しているところも多く、常に作業が行えるように工場のシフトにはさまざまなタイプがあるって知っていましたか？
工場の勤務形態
工場の勤務形態は大きく2つにわけることができます。一つは常日勤といって、勤務の時間が決まっている働き方です。24時間稼働させなくても良い工場ではこの勤務形態になります。もう一つは交代制で、勤務の時間が週や月によって変わる働き方です。一度機械を停止させてしまうと再起動に非常に時間がかかる場合は、従業員が交代で勤務することで24時間365日稼働させます。
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シフトのタイプ
交代制で働く従業員のシフトは、2交代制なのか3交代制なのか、また、全体を2直にするのか3直にするのかなどの組み合わせによってさまざまなタイプがあります。
まず、2交代制は24時間を日勤・夜勤のように2つの時間帯に分けて勤務するものです。たとえば、日勤が8：00~17：00の場合、夜勤は17：00~翌8：00になります。3交代制だと日勤・準夜勤・深夜勤の3つの時間帯に分けて勤務します。例を挙げると日勤が8：00~17：00、準夜勤が16：00~翌1：00、深夜勤が0：00~翌9：00となります。
続いて「直」についてですが、これはグループもしくは班の意味です。従業員を2班にわけるのか、3班4班ともっと多くするのかも工場によって異なります。
以上を踏まえた上で細かなシフトのタイプを見ていきます。
2直2交代制
このタイプは従業員をAとBの2つのグループにわけ、日勤と夜勤の2交代制にしています。Aが日勤の週はBが夜勤、次の週はその反対というふうに変わっていきます。2交代制はもともと拘束時間が長い傾向にありますが、繁忙期になると残業が発生し、さらに勤務時間が長くなることが懸念されます。
3直3交代制
3直3交代制はA・B・Cの3つのグループに分かれており、勤務時間も日勤・準夜勤・深夜勤の3つに分かれています。勤務時間は2交代と比較すると短く、残業が発生しにくいところが大きなメリットと言えます。ただし、リズムができ始めたと思ったら違う勤務時間に変わってしまうので、生活リズムが崩れやすいです。
3直2交代制
3直なので、グループは3つにわけます。ただ2交代制なので、必ず1グループは休みになります。2直2交代よりも休みを確保しやすくなります。
4直3交代制
交代制の中でも代表的と言われるのが、この4直3交代制。A・B・C・Dの4つのグループにわけ、日勤・準夜勤・深夜勤で作業をします。こちらも毎日どこかのグループが必ず休みになるタイプです。
4直2交代制
従業員を4つのグループに分けて、日勤と夜勤2交代制で作業を行います。Aが日勤、Bが夜勤をやっている日はCとDが休みとなるので、2直や3直に比べると連休が取りやすいです。ただ、2交代制なので拘束時間は長くなります。
夜勤のメリットとは
多くの人が仕事を終え、休んでいる時間に働く夜勤。生活のリズムが狂ったり、体力的に大変そう…というイメージがありますが、夜勤で働くメリットにはどのようなものがあるのでしょう。
給料が高い
労働基準法で夜の22：00~翌朝5：00までは時給を25%高くするように定められています。そのため、夜勤は給料が高くなります。
通勤ラッシュを避けることができる
なんだそんなことか…と思うかもしれませんが、月曜から金曜までの平日勤務の方は毎日満員電車に嫌でも乗らなくてはならず、そのストレスはかなり大きいです。その点、夜勤は快適に通勤できます。
昼間の時間を活用することができる
平日勤務の方の悩みとして、有給を使わない限り役所や銀行窓口に行ける機会がなかなかないというのを耳にしますが、夜勤の場合は早くても夕方からの勤務になりますので、平日の昼間の時間を有効活用することができます。
まとめ
24時間稼働する工場は、2交代制もしくは3交代制で作業しています。3交代制は勤務時間が短い代わりに生活リズムが崩れやすく、2交代制は休みが増える一方で勤務時間が長く、体に負担がかかりやすいという特徴があります。直に関しては多い方が当然ながら休みが確保しやすく、緊急時にシフトの融通もききやすくなります。
工場で初めて働く人は、2交代制と3交代制どちらが良いか迷ってしまう方も多いと思いますが、初めての場合は3交代制のほうが働きやすいと思います。というのも、2交代制だとどうしても拘束時間が長くなってしまうので、体力的に長く継続するのが難しいと感じてしまうかもしれません。
勤務時間については求人票に記載されているので、だいたい2交代制なのか3交代制なのかは判断できると思います。仕事を探す際に参考にしてみてください。
