笑いから学ぶ仕事術

ワクワクが、仕事の原動力!

しんとすけ しん(左)・首里のすけ(右)の写真
しんとすけ しん(左)・首里のすけ(右)(所属:株式会社オリジンlil)

お笑いコンビ「しんとすけ」に聞く、人を惹きつけ、信頼を築くプロフェッショナルの極意。
沖縄を拠点に活動するお笑いコンビ「しんとすけ」。結成13年目を迎えた現在、芸人と並行し、首里のすけさんは、所属事務所「株式会社オリジンlil」の代表、しんさんはリーダーとしても活動。お二人のキャリアは、「笑い」を通して「仕事の本質」に迫る歩みそのものです。

今回は、「しんとすけ」のお二人に、お笑いへの情熱と、それが仕事への誠実な姿勢とどう結びついているのかを伺いながら、人を惹きつけ、信頼を築くためのヒントを紐解いていきます。

出会いから始まった「笑い」への衝動

お二人が出会ったのは高校時代、野球部での活動を通じてでした。雨の日の室内練習で行われた「一発ギャグタイム」が、お笑いへの道を志すきっかけになったといいます。高校の文化祭などでネタを披露する中で、人前で表現することの楽しさに魅了されていったそうです。
特に、しんさんは、高校一年生の時に見た先輩の漫才に大きな衝撃を受け、「自分も舞台に立ちたい」と強く意識するようになりました。
一方で、首里のすけさんは大学受験から逃げるためにお笑いを選ぶのか、自身に問いかけるため、まずは大学受験に集中。「受験後に気持ちが変わらず、本気でやりたいと思えるなら、お笑いを選ぼう」と覚悟を決めたとのこと。
コンビ結成後、沖縄のお笑い大会「Oー1グランプリ」への出演を通して「仕事にできる」という確信を持ち、プロとしての一歩を踏み出しました。この決断こそが、人生を大きく動かしたターニングポイントだったそうです。

O-1グランプリ2023年優勝時の二人の写真
O-1グランプリ2023年優勝!最高の瞬間を迎えられて携わった全ての皆様に感謝!

「人を笑わせる」ことが、仕事の原動力

「人を笑わせることが、何よりのやりがい」と語るお二人の言葉からは、観客の笑顔が自分たちの原動力であることが伝わってきます。
会社勤めではなかなか経験できないロケや海外での取材、多様な人との出会いは、お笑いの仕事ならではの魅力だといいます。観光客や子ども、外国籍の方とさまざまな観客に向けたネタ作りの難しさが逆に面白さにもつながっているとのこと。どんな状況でもベストなパフォーマンスを届けるという、プロとしての意識がそこにあります。
どの層にどう受け入れられるかを考えながらネタを練り、思いがけない反応があったときの喜びは、「何にも代えがたい」と語るお二人。飽くなき探求心が、お二人の創造力を支え続けているのです。

お笑いコンビしんとすけが笑顔で並ぶ写真
お笑いを仕事にする上で、最も大きなやりがいは「人を笑わせること」だと話す、しんとすけ

心を動かす経験と、プロとしてのこだわり

これまでの活動の中で、特に印象深かった出来事として、しんさんは、小学生や障害のある子どもたちに向けた講演やネタ披露を挙げます。
子どもたちから贈られた四つ葉のクローバーや、保護者からの感謝の言葉は、芸人としてだけでなく、人として深く心に残っているそうです。
一方で、首里のすけさんが「最も過酷だった」と語るのは、チャリティーラジオ企画で名護から那覇まで歩き続けた24時間の挑戦。身体的にも精神的にも限界を感じながらも、道中の差し入れや警察官の声援に支えられて完走した体験は、「笑い」を届けることの重みと、人々からの応援のありがたさを再認識する出来事となりました。
お二人が何よりも大切にしているのは、「お客さまに笑っていただくこと」。そのためにはネタの質を保ち、再び見たいと思ってもらえる芸を常に意識しているといいます。
相手の心を掴むコミュニケーション術として、しんさんは、漫才の舞台では客席全体をよく見渡し、観客と目を合わせることで受け入れてもらえるように、また、場の雰囲気を察知するよう心がけているそうです。
首里のすけさんは、代表として、企業の役職者や目上の方とお会いする場面で緊張しないよう、「その人が子どもだった頃」を想像して「どんな方も自分と同じように子ども時代がある」と考え、肩の力を抜いた自然なコミュニケーションを築こうとしているそうです。

首里のすけさんの写真

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芸人と経営者、二つの顔に学ぶ「空気を読む力」

現在、首里のすけさんは芸人活動と並行して、自らが所属する「株式会社オリジンlil」の代表も務めています。芸人として培ってきた経験が経営にも活かされており、相互に影響し合っているそうです。
若手時代は場の空気に関係なくボケを繰り返していたという首里のすけさんですが、ある経営者に「場に応じた振る舞いが大切」と指摘されたことを機に、TPOを意識するようになったといいます。
この学びが、芸人としての立ち回りにも、代表としての判断にもつながる大きな転機となったそうです。

「笑い」が育む信頼と人間関係

「お笑いは信頼関係を築く力がある」と、話すのは、しんさん。現在、スナックの店長も務めており、そこでの会話術では、相手がどうしてほしいか話しながら考えて接すること。コンビとしてはボケ担当ですが、ツッコミとして立ち振る舞うことも多々あるそうで、お客様がツッコミを喜んでくれるそうです。
相手がどんな反応を求めているのかを瞬時に察知し、それに応じた言葉をかける力は、日常の中でも仕事の中でも非常に重要なスキルです。
人の気持ちを汲み取り、適切な距離感で接する――それは、信頼関係を築く上で欠かせない要素と言えます。

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仕事への情熱と、さらなる挑戦

「ずっと遊んでいたいと思っていた自分にとって、好きなことを仕事にできるのは最高の幸せ」と語る首里のすけさん。週7日好きなことができる理想の働き方を構築しつつあるそうです。どこかで手を抜くことや妥協はせず、日々、ひた向きに笑いを追求しています。
しんさんは、「どんな仕事にも共通しているのは、楽しませることが次につながる」という考えを持ち、常に全力で取り組むことの大切さを話してくれました。
今後は、毎年挑戦し続けている「Mー1グランプリ」での更なる飛躍も視野に入れ、沖縄という地域にとどまらず、さらに広いフィールドでの活躍を目指しています。
ボケとツッコミの境界がなくなるような、新たな漫才のスタイルにも挑戦したいと語るお二人からは、常に新しい表現を模索し続ける、クリエイターとしての情熱が伝わってきました。

しんさんの写真

就活・お仕事を頑張るあなたへメッセージ!

しんとすけ二人の写真

【しん】
バイトの面接で不採用になったことがない僕からポイントを伝授!「面接では声を大きく、相手の目を見て、はきはきと話すこと」です!

【首里のすけ】
疲れを感じた時には、お笑いを見に来て下さい!

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information

会社名 株式会社オリジンlil
所在地 那覇市港町2丁目16番1号
ビッグライスビル4階
代表取締役社長 首里のすけ
電話 098-866-6118
FAX 098-963-4320
Email origins.okinawa96@gmail.com
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