笑いから学ぶ仕事術
小学校時代からの長い縁をきっかけにコンビを組み、地元・沖縄を拠点に舞台、ラジオ、イベント司会など幅広く活躍してきたお笑いコンビ「ノーブレーキ」。彼らの歩みには、仕事を前向きにするヒントがたくさん隠れているようです。
二人は小学校の頃から幼馴染。
当時はお互いライバルのような存在だったそうで、中学時代に修学旅行での余興がきっかけで初めてコンビを結成。給食時間には校内放送でラジオ風番組を流していたそうです。
高校は別々になったものの、二人で芸能事務所に入所、そこで「フレッシュお笑い選手権」に参加し、見事大賞を獲得しています。
その後、しばらくお笑いから離れた時期もありましたが、「お笑いをやりたい」という気持ちは消えず、「株式会社 オリジンlil」に入所し、再挑戦を始めたのが19歳の頃。それから20年以上にわたり、沖縄のお笑い界で活躍されています。
あゆむさんは「最初はただ楽しくてやっていただけ。でもお客さんの笑顔を見るうちに、『これは仕事にもできる』と思えたんです」と当時を振り返ります。
芸人生活は順風満帆とはいかず、時には飲み屋街を10軒渡り歩く「流し営業」もあり、酔客から冷たい視線や言葉を浴びたこともありました。敬老会では世代の違いからネタが通じず、空回りする事もあったそうです。
「キツい事もありましたが、相手に寄り添う工夫が必要だな、と学びました。地元ならではの『あるあるネタ』を盛り込むと、お客さんに『この人たちは自分たちのことをよく分かっている』と、一気に距離が縮まるんです。南部でのライブだと与那原交差点の渋滞ネタとかですね。」とブーブーさん。
舞台では簡単なネタ合わせをするくらいで流れを細かく決めているのではなく、お客さんの反応や空気を見ながらネタを入れ替えたりお互いに調整し合っているとのこと。
決めた事をただ続けるのではなく、臨機応変に対応できる柔軟さとそれを実行できる余裕を持つ事はどのお仕事にも求められる考えだと思います。
「カップルあるある」などのお笑いネタはほぼ実体験から来ているそうで「普段、言わんでいいことをわざわざ口にする」ことでお客さんとの共感を高めてお笑いに繋げていくのだそうです。
また、ボケやツッコミの役割はあえて固定せず、ネタによって切り替えたりしているとの事。ツッコミを入れる時に気を付けている事は「お客さんが思っている事に近い言葉」を選ぶこと。
お客さんが共感するネタやツッコミを入れる事で会場との一体感が生まれ、それが笑いを盛り上げる要素に繋がっているそうです。
お笑いの仕事を続ける中で実感したのは、人との縁をどうつなぐか。あゆむさんは接客やアルバイト経験から「20年近い付き合いになる人もいる」と語ります。ブーブーさんは「知り合って良かった」と思われる存在を目指し、人がやりたがらないことを笑顔で引き受けることを大切にしているそうです。
また、普段から「挨拶」を大切にしているというブーブーさん。最近、後輩があまり挨拶をしないことを残念に思っていましたが、今は「後輩から進んで挨拶されるような人間になろう」と考え方を切り替えたことで、自分から積極的に声をかけるようにしているとのこと。
相手との信頼関係を築くことはお仕事だけでなく生活する上でも重要で、挨拶はもちろん、自分の人となりを相手に知ってもらうようアクションを起こすことが、互いに信用を得ていく近道になると話していました。
長い活動の中で壁にぶつかることもありますが、それでも二人がお笑いを続けられるのは、「自分たちが面白いと思えるネタを作る」という原点を忘れないから。そして支えてくれた人たちに恩返しをしたいという思いも大きな原動力になっています。「モチベーションを保つために大事にしていることは仕事と休日のオン・オフを意識する事」と、あゆむさんは語ります。
「以前は休日でも仕事の事がなかなか頭から離れなかったのですが、今は休みの日には仕事のことを考えないようにして、気持ちをリセットしています。オン・オフの切り替えがあるから、また頑張れるんです。」
休日は身体も心もしっかり休めることで、仕事へのモチベーション維持にも大きくつながっているようです。
これからの目標について、ブーブーさんは「海外に行って日本語を教えたい」と語ります。自分のスキルを活かして世界の誰かの助けになりたいと考えているそうです。
あゆむさんは「沖縄の芸能界を盛り上げていきたい」と展望を描きます。お笑いだけではなく、音楽など様々なジャンルとの融合で、沖縄のエンターテイメントの幅を広めたいと語ってくれました。
お笑いの枠にとどまらず、自身の経験やスキルを社会や地域に還元していきたいという姿勢が印象的でした。
ノーブレーキのお二人の歩みは、失敗や苦労を糧にしながらも「楽しむ姿勢」を忘れないことの大切さを教えてくれます。笑いは人をつなぎ、仕事を前向きに変える力を持っています。自分の職場や日常の中で「笑いの視点」を持つことで、新しい働き方のヒントを見つけられるのではないでしょうか。
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びんちょうたん
| 会社名 | 株式会社オリジンlil |
|---|---|
| 所在地 | 那覇市港町2丁目16番1号 ビッグライスビル4階 |
| 代表取締役社長 | 首里のすけ |
| 電話 | 098-866-6118 |
| FAX | 098-963-4320 |
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