笑いから学ぶ仕事術
小さな一歩が、未来を変える
「やりたい仕事が分からない」「このままでいいのかな」。仕事を探していると、そんな不安を感じる瞬間は誰にでもある。
沖縄で活動する20代の女性お笑いコンビ「桃花鳥(トキ)」が、迷いながら働く、等身大の言葉で語ってくれた仕事観は、思わずうなずいてしまうような親近感と共感にあふれていた。
高校時代に共通の友人を介し、「お笑いが好き」という共通の話題で仲良くなった二人。だが、卒業後はそれぞれ別の道を歩んでいた。
よすみさんが芸人を目指したきっかけは、高校時代の進路選択のタイミング。
将来なりたい職業もなく、大学もピンとこない。そんな中、たまたま見たテレビのバラエティ番組がきっかけだと言う。
「芸人さんを見て、あ、これも仕事なんだって思ったんですよね。それで、じゃあやってみたいかもって」。養成所の門をたたき、芸人としての生活がスタートした。
一方、「正直、芸人になるつもりはなかったです(笑)」と話す、もえかさん。
高校卒業後は、バイトはしていたが、ずっと引きこもっていた。
よすみさんからコンビを組まないかと声をかけられ「桃花鳥(トキ)」を結成したのは二年前。
「一緒に芸人やろうよって言われて。どうせ将来の行き先が分からないなら、よすみと一緒の道でいいか、みたいな気持ちでOKしました」と、もえかさんは当時の決断を振り返った。
「コミュニケーション、得意じゃないんですよ」と話す、よすみさん。
舞台に立つ仕事だが、実は人付き合いが得意ではないという。
「先輩に話しかけるの、めちゃくちゃ苦手で。最近やっと、声をかけられるようになったくらいです」
そんな、よすみさんが意識しているのは、とても基本的なことだ。
「大きい声で挨拶。これだけは守ろうって決めています」
その横で、もえかさんがうなずきながら、ひとこと。
「無理に明るく振舞わなくていいと思うんですよね。できる範囲でいい」
よすみさんは、もえかさんが先輩に話しかけている横にくっつき、少しずつ先輩の人柄を知ることで、自分から話しかけられるようになったと言う。
一人では難しいことも相方がいることで成長できた。また、話すことが苦手でも、挨拶やひとことの積み重ねが、人との距離を縮めてくれているようだ。
お笑いの舞台では、セリフを噛む、飛ばすといった失敗がつきもの。二人は、「失敗しないようにする」のではなく、「失敗したときの戻り方」を事前に決めている。
「失敗しないより、立て直せる方が大事」と話す、もえかさん。
二人は、もしもの対策を必ず話し合ってから本番に臨むそうだ。
「ここ飛ばしたら、こう言おうって決めてます。失敗しないより、戻れるようにしておく感じですね」と、よすみさん。
これは、どの仕事でも役立つ考え方だ。
ミスをゼロにするより、「困った時どうするか」を決めておくことで、気持ちが楽になる。困ったら誰に相談するか、どう立て直すかを考えておくだけで、不安はぐっと減る。
完璧を目指すより、続けられる仕組みをつくること。それが、継続のコツなのかもしれない。
舞台やロケなど芸人としての仕事をしながら、二人が続けているのが、同じ職場での深夜のコールセンター業務だ。
「本当は芸人だけで生活ができるといいんですけど」と、もえかさんは正直な気持ちを語る。それでも、あえて二人で同じ職場を選んだ理由は明確だ。
「同じ時間に働いて、同じ日にネタ合わせやライブに出られるので。バイト先まで一緒のコンビ、なかなかいないと思います(笑)」と、よすみさん。
長時間一緒に働く中で、意外な学びもある。「コールセンターって、いろんな人の話を聞くじゃないですか。言い方とか、間とか、勉強になります」と、もえかさん。
直接ネタにしなくても、人の話を聞く経験が、舞台やトークに生きている。
ライブやバイトが終わった後、二人が楽しみにしているのは「ご褒美のごはん」。うどん、牛丼、夜勤明けには、朝マックを持って二人で海へ行くこともある。大きな成功でなくても、「ここまで頑張った自分」を認める時間を大切にしている。
仕事は、頑張り続けるだけでは続かない。小さな楽しみを用意することも、立派な仕事術のひとつだ。
よすみさんは、ラジオ番組のパーソナリティも務めている。印象に残っているエピソードとしてあげられたのが「今ラジオを聞いてる彼女へ、結婚してください」というプロポーズのメッセージ。後日、成功の報告もあったという。
「人の人生の大切な瞬間に関われるんだって思って、すごく印象に残ってます」と、鳥肌がたったと話す。また、番組での学生とのやりとりから「知らない言葉、普通に出てくるんですよ。アップデートしなきゃって、エネルギーをもらっています」と自身の成長への糧としている。
コンビでは、沖縄の女性芸人が事務所の垣根を越えて集まる「ガールズライブ」にも参加している。
「他事務所のファンの方も観てくれる機会になっていて、反応があると嬉しいです」と、よすみさん。
「普段会えない他事務所の芸人さんと情報交換ができるのが大きい」と、もえかさん。二人の刺激になっている。
事務所のランキングライブの順位について「正直、めちゃくちゃ悔しい」と語る二人。その悔しさは、「本気で向き合っている証拠」と受け止め、次への原動力にしている。
また、舞台以外にも目標がある。
住宅を見ることが好きな、もえかさんは、「お宅訪問で、おかずをもらう、そんな番組やコーナーに出演したい」、よすみさんは「コンビで配信や単独・若手ライブにも挑戦し、自分たちで発信できる場を少しずつ広げていきたい」と話した。
二人のこれからの挑戦が楽しみだ。
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| 代表取締役社長 | 和泉 かな |
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